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ねむり仔ー駿河湾

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雲肌麻紙、岩絵具、金箔、水干、顔料 原画サイズ12cm角 フレームサイズ16cm角 故郷の海に眠る。大きな柴犬さまです。 私の描く『お守り柴』たちは、「おかげ犬」から着想を得ています。 江戸時代以前から、生涯に一度は訪れたいと願う人の多かった伊勢神宮へ ご主人の代わりにお伊勢参りをする忠犬「おかげ犬」たちがいたそうです。 江戸から伊勢へ行くにしても一ヶ月以上かかる道中です。関所もあり移動はお金も時間もかかり、危険もあります。そのため、村や一家の悲願を背負って犬に参拝を託した人々がいたのでした。 伊勢神宮へ詣でる旨と道中必要になるお金を入れた袋をしめ縄に括り、犬の首に着けて送り出します。 道すがら、それをみた信仰心の厚い人々が犬を導き、助けて伊勢神宮へ向かいます。 歌川広重の【伊勢参宮宮川渡しの図】や【東海道五十三次 四日市】には、ご主人のためにお伊勢参りをする犬が描かれています。 実際、明治8年には、おかげ犬が単独で参宮したという話が残っているそうです。 そのわんこは、伊勢神宮の外宮へ赴き手洗場で水を飲み、本宮前の広場で伏せをし、本当に拝礼するかのような格好をしたと言われています。宮司さんからお祓いを受け、お札を授かり帰路に着いたとのことです。 昭和初期には病気のご主人の代わりに福島県から二ヶ月かけて参拝した秋田犬のシロのお話も残っています。 日本人の信心深く、優しい精神性に心が熱くなります。 犬たちを導いていった良心のリレーに思いを馳せます。 伊勢のしめ縄は、「蘇民将来子孫」「笑門」などの木札がついていて、一年中玄関に飾る風習があります。 スサノオノミコトが南海地方を旅している時に、貧しかったけれど快く一晩泊めてくれた「蘇民」に、 その子孫だよという印を門に飾っておくと無病息災、七難がさりますよと言って去ったという言い伝えで、飾っておくと邪を払ってくれるそうです。 そんなしめ縄を首に巻く柴犬さまも誇らしく可愛らしい。 忠義に厚く、愛おしい柴犬さまたち。 狛犬のように、邪を祓い、守護をする。 あなたのお守りと心をきらめかせてくるような作品になりますように。

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